化合物のオフターゲット作用を横断的に評価するため、当社はGPCR Safety Panelの提供を開始しました。このパネルは一般的な副作用の責任受容体としてスクリーニングされることが多いGタンパク質共役受容体(GPCR)を取り揃えています。これらのGPCRのうち、GPCR Safety Panelは代表的な24受容体をアゴニストモードおよびアンタゴニストモードで評価します。GPCR Safety Panel Premiumはより広範な評価のためGPCR Safety Panelの受容体と同じファミリーに属する55受容体を網羅しています。末尾の受容体リストをご参照ください。

いくつかのGPCRに対する化合物の作用は臨床的な副作用の原因になりうることが知られています (Nat Rev Drug Discov. 11:909-22)。例えば、ムスカリン受容体のアゴニストは痙攣や血圧上昇を誘発し、エンドセリン受容体のアンタゴニストは催奇形性を有することがあります。このように、これらのオフターゲット作用を理解することは、開発プロセスを確実に進めるために重要です。当社のGPCR Safety Panelは、潜在的なオフターゲット作用を包括的に評価することを目的としており、製薬会社が候補分子の安全性を確保するのを支援します。

当社GPCR Safety Panelsの特徴

オフターゲット作用の早期発見

候補子化合物オフターゲット作用の早期発見を可能にします。このことにより、構造活性相関(SAR)研究を通じて望ましくない作用を軽減し、候補化合物の安全性プロファイルを向上させることができます。

副作用の予測

GPCR Safety Panelにより、in vivo安全性薬理試験や毒性試験に進む前の研究開発初期の段階で、臨床的な副作用を予測することが可能になります。例えば、化合物のセロトニン受容体2B(HTR2B)活性は心臓弁膜症のリスクを示唆します。また、当社パネルはヒトGPCRを用いて化合物活性を評価するため、臨床での作用とよく相関すると考えられます。

高い費用対効果

in vitro試験なら、医薬品の副作用に関連することが多いヒトGPCRに対して、化合物の作用を安価に評価できます。当社のGPCR Safety Panelは、創薬の初期段階でシーズ化合物をスクリーニングしリード化合物を特定するためのコストを効率化します。

生理作用との関連性

従来の結合試験と異なり、当社の独自のGPCR活性試験はGPCRに対する化合物の作用を測定します。このため、当社の試験結果は化合物の生理作用と関連性が高く、安全性プロファイルの予測に役立ちます。

研究の加速

GPCR Safety Panelは、in vivoの毒性試験よりも短期間でオフターゲット作用の情報を提供します。安全薬理学プロファイリング、薬物動態実験、ADME(吸収、分布、代謝、および排泄)、および有効性モデルからのデータをより効率的に統合し、早期に安全リスク評価を行うことができます。

柔軟で効率的

当社試験はヒトGPCRに加えマウスのオルソログも取り扱っています。また、ご要望に応じ、ラット、犬、ウサギ、マカクなど、前臨床研究で使用される種のオルソログを短期間で用意することもできます。創薬研究の特定のニーズに合わせて異種のオルソログを含めるなど、当社GPCR Safety Panelをカスタマイズすることにより、効率的に創薬研究を進めることができます。この柔軟性により、GPCR Safety Panelは最適な動物モデルの選択を可能にし、開発の遅延リスクとコストを減らしながら新薬研究開発の成功可能性を最大化します。

候補化合物比較の指標

GPCR Safety Panelからのデータは、主要な候補化合物に対するベンチマークとして研究開発戦略の立案・実施を支援します。研究の早い段階で化合物の標的選択性を評価することにより、オフターゲット活性が低いリード化合物を効率的に取得することができます。

まとめ

当社のGPCR Safety Panelは化合物においてオフターゲット活性に関する詳細かつ関連性の高いデータを提供することで、製薬研究者が情報に基づいた意思決定を行い、候補の選択を最適化し、新薬の安全性を向上させることができます。是非創薬研究にご活用ください。

お問い合わせ

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受容体リスト

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